アナウンサーは、テレビやラジオを通じて視聴者に情報を届ける人気の職業です。就職試験などの倍率も高くなっているので、アナウンサーになるためには効率的な進路を考えたりスキルを身につけたりすることが必要になります。
この記事では、大学進学の必要性や学部選びのポイント、アナウンサーを目指すためのおすすめ大学の特徴についてご紹介します。それぞれ確認して自分に合った方法で、アナウンサーを目指していきましょう。
アナウンサーになるには大学進学は必要?

アナウンサーになるためには、テレビ局やラジオ局の採用試験を受けることが一般的です。アナウンサーを目指す上で大学進学が必要かについて解説していきます。
多くの局で「大卒以上」が条件
民間放送の中心となっているキー局の採用試験では、「四年制大学卒」が必須条件となっているところがほとんどです。出身学科を問われることは少ないですが、アナウンサーを目指す学生はアナウンス技術を学べる学科を選択します。
自分の興味がある学科で視野を広げることも可能ですが、アナウンサーの採用試験では原稿読みなどの試験もあります。アナウンサーを目指せる大学や学部、もしくはスクールなどでトレーニングを積んでおくことがおすすめです。
専門学校・短大出身のアナウンサーはいる?
専門学校や短大を卒業後に、アナウンサーとして活躍している方もいます。大手キー局などは四大卒が応募条件になっているため、地方局やフリーから実績を積んで活躍の場を広げることが多いです。
具体的には「遠藤ふき子」さんが、青山学院女子短期大学卒業後にNHKのラジオ等で活躍しています。元日本テレビアナウンサーの「西尾由佳理」さんは東京女子短期大学卒業後、東京女子大学に編入してアナウンサーになりました。
専門学校や短大出身者でも努力や経験次第でアナウンサーへの道は開けるので、在学中からスキルなどを身につけておきましょう。
大学に通うメリット(インターン参加・OBネットワーク)
多くのキー局で四年制大学卒が応募条件になっていますが、他にもインターンに参加できたりOBネットワークを活用できたりといったメリットもあります。有名大学であれば採用実績も豊富なので、書類審査等で有利になることもあります。
インターンでは現場の雰囲気を確認できるので、業務内容やメディア関係で働いている方の人柄などを確認できます。OBネットワークでは大学の卒業生にアナウンサーがいるケースも多く、採用試験の情報やアドバイス、相談を受けることが可能です。
また、専門学校でもアナウンサーとしてのスキルを磨ける授業はありますが、インターンが少なくOBネットワークも小規模なことが多いです。
4年間の学習を通じて幅広い教養を身につけたり人前で話す経験ができたりするので、大学生活を通じてスキルを身につけていきましょう。
アナウンサーを目指す人におすすめの学部

アナウンサーを目指すためにおすすめの学部は、以下のとおりです。学部によって学べる内容が変わるので、それぞれ確認して興味のある学部への進学を検討してみましょう。
- 放送学部・マスコミ系学部
- 文学部・外国語学部
- 法学部・経済学部
放送学部・マスコミ系学部
放送学部やマスコミ系学部であれば、アナウンサーにもっとも直結した学びを得られます。講義内容でも実況やナレーションなど実践的なスキルを習得できるものや、放送理論などのメディア理解に関するものを学ぶことも可能です。
学部内にもアナウンサー志望者やテレビ業界志望者も多いため、将来に活きるネットワークを築きやすい点も魅力になります。
文学部・外国語学部
言葉を扱う授業が多い文学部や外国語学部も、アナウンサーを目指す方にはおすすめです。正しい日本語や豊かな表現力、読解力といった業務に必要な能力を大学の講義を通じて学べます。
外国語学部では英語や中国語を専攻できるので、国際ニュースや海外取材で大きな武器になります。
法学部・経済学部
イメージはあまりないかもしれませんが、法学部や経済学部もアナウンサーを目指す方には有利な学部です。法律や経済を学ぶことで社会知識を得られるので、ニュース原稿を正しく理解して自分の言葉で伝えられるようになります。
日頃から時事問題に触れる機会が増えるため、就職試験や面接での一般常識に強くなれる点もメリットです。
学部選びより大事なのは課外活動?
実際にアナウンサーとして活躍されている方の卒業学部を見ると、思ったよりもバラツキがあります。上記でご紹介した学部以外にもスポーツ科学学部などから、アナウンサーになった方も少なくありません。
就職試験では胸を張って頑張ったといえる課外活動が、評価されることも多くなっています。人前で話す経験を積んだりコミュニケーション能力を身につけたりして、面接で話せる体験を積んでいくことがおすすめです。
アナウンサーを目指せる大学の特徴

アナウンサーを目指せる大学の特徴は、以下のとおりです。大学を選ぶときの参考になるので、それぞれ確認しておきましょう。
- マスコミ系の就職に強い
- 地方局に強い大学
- 放送研究会やアナウンス研究会がある
マスコミ系の就職に強い
マスコミ志望者やOBにマスコミ関係への就職が多い大学では、アナウンサーを目指す上で有利な環境になります。大学の就職支援体制が整っているだけでなくOBネットワークも強いので、就職試験対策や情報収集も相談しやすいです。
地方局に強い大学
アナウンサーが活躍できるのは、都市部のキー局だけではありません。地方局で活躍しているアナウンサーも数多くいるので、地方局に強い大学に入ることもアナウンサーとしてのロードマップになります。
地方局で経験を積んでキー局やフリーアナウンサーに転身することもできるので、さまざまな選択肢を候補に入れてみましょう。
放送研究会やアナウンス研究会がある
有名大学には放送研究会やアナウンス研究会などの、アナウンサーに関するスキルを学べるサークルがあります。サークル内でアナウンス技術や発声練習ができるだけでなく、学生アナウンサーとして活躍するチャンスも多いです。
サークルOBにはアナウンサーとして活躍している方も多く、大学OBよりも親密になりやすいので就職活動の面でも有利になります。
アナウンサーを目指すためにおすすめの大学

アナウンサーを目指す方にとって、おすすめの大学をご紹介します。具体的な大学名も伝えるので、確認して興味を持った大学への進学を検討してみましょう。
首都圏でアナウンサーに強い大学
首都圏や関西圏の大学はマスコミ就職に強く、アナウンサー志望者にも有利です。サークルや就職実績を確認して、自分の興味のある分野を学べる大学を選択しましょう。
首都圏でアナウンサーに強いおもな大学は、以下のとおりです。
- 慶應義塾大学
- 青山学院大学
- 早稲田大学
- 甲南女子大学
地方局に強い大学
地元に根差した大学に通うことで地方局とのつながりが強くなり、インターンや就職活動で有利になることも多いです。地方大学からでもアナウンサーになれるチャンスはあるので、自分の強みを活かせる環境を選びましょう。
地方大学出身者が地元局でアナウンサーとしての経験を積んで、キー局や全国区の番組へとステップアップしていくことも可能です。
「Voice Camp」で基本スキルを学んでおこう!

オンラインスクールの「Voice Camp」では、大学進学前や在学中でもアナウンサーとしてのスキルを身につけられます。無料体験レッスンも用意されているので、レッスンの雰囲気を知りたい方はぜひ利用してみましょう。
将来アナウンサーになるための、発声や滑舌といった基本的なスキルから学べる点も魅力です。自身の都合に合わせて前日までレッスンの振替ができるので、忙しい学生でも継続しやすい環境が整っています。
完全マンツーマンのレッスンで楽しく学べるので、「Voice Camp」でアナウンサーとしての第一歩を踏み出してみましょう。
まとめ|大学の特徴を理解してアナウンサーを目指そう

この記事では大学進学の必要性や学部選びのポイント、アナウンサーになりやすい大学の特徴についてご紹介しました。アナウンサーを目指す上で大学進学はメリットになりますが、絶対条件ではありません。
キー局を志望する場合は四年制大学への進学が基本になりますが、地方局からキャリアを築いたり短大や専門学校からチャンスを掴んだりした方もいます。また、大学や学部だけでなく、課外活動や経験も就職試験で大きな武器になります。
「Voice Camp」を活用すれば在学中から実践的なスキルを磨けるので、自分に合った進路を見極め計画的に準備を進めていきましょう。