用語集

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アクセント
語尾や単語の一部に置かれる強調点。地域差があるため標準アクセント習得が求められる。
アフターエフェクト
映像編集で使われるが、音声とのタイミング調整にも活用される。
アフレコ
「アフター・レコーディング」の略。映像を先に収録し、その後に声を吹き込む収録手法。タイミングや感情表現の一致が求められる。
イントネーション
言葉の抑揚やアクセント。自然な話し方や意味の違いを伝えるために重要。
イントロダクション
自己紹介や導入部分のセリフ・ナレーション。第一印象に直結する。
オーディオブック
書籍を朗読音声として配信したコンテンツ。声優やナレーターの活躍の場として増加中。
オンリー撮り(おんりーどり)
収録中にミスや雑音があった際、該当の声優のみで個別に再収録すること。他の声優のスケジュールに影響を与えないようにするための手法。
キュー
セリフや演技のタイミングを示す合図。
コンプレッサー
音量のバラつきを抑えて、一定に整える音声エフェクト。ナレーション収録でよく使われる。
シビランス
「サ行」の耳障りな高音ノイズ。収録時や編集で抑制が必要。
スタジオノイズ
マイクや設備由来の雑音。プロの現場でも完全な対策が求められる。
スタンドイン
本番前の照明や音声の調整用に、代役として立つ人。映像や舞台の現場で使用されることが多い。
スペクトラム
音の周波数成分を視覚化したもの。ミキシングや音声分析に使われる。
セリフ読み
台詞を感情を込めて読む演技の練習。キャラ演技の基礎。
ダイアローグ
会話形式のセリフ。複数人の掛け合い。
ダイアログ
映像作品における人物同士のセリフ。会話としての音声部分を指す。
ディエッサー
シビランスを抑える専用エフェクト。ナレーション編集で多用される。
ディレイ
音の遅延効果。声の厚みを出したり、演出効果として使われる。
ディレクション
演技指導や演出のこと。ディレクターが収録時に声優に対して演技の方向性を指示する。
テッペン
深夜0時のこと。収録や放送の時間帯を指す業界用語。
ト書き
台本に記された演技や感情、動作の指示。
ナチュラルボイス
過度な演出を加えない自然な話し方。企業VPやドキュメンタリーで重視される。
ナレーション
映像やスライドに合わせて説明や感情を伝える音声。ニュースやCMなどで使用される。
ノーマライズ
音声の音量を一定の最大値に調整する処理。音の統一感を出すために用いられる。
バイノーラル録音
左右の耳にマイクを配置して立体的な音場を再現する録音手法。ASMRや臨場感のある音声作品で使われる。
ハイレゾ音源
高解像度の音声データ。ナレーションやボイスサンプルの高音質配信に用いられる。
パンチイン
特定の箇所だけを差し替える録音技術。台詞の一部変更時に使用。
ピーク
音量の最大点。過度に大きいと音割れの原因となる。
ピッチ補正
収録後の声の高さを調整する処理。ボーカルやCMナレーションなどで用いられる。
フィックス
収録・編集作業が完了した状態。本番用として使用される確定音声のこと。
フェードイン・アウト
音を徐々に大きく(または小さく)する処理。ナレーションの導入や締めに使われる。
フォーリー
人物の動作音(足音、衣擦れなど)を後から録音して加える作業。映像作品でリアリティを演出するために使われる。
フラッター
録音機材や声の安定性が原因で発生する不規則な音のゆらぎ。音質に影響を与える。
プレスコ
「プレスコアリング」の略。アフレコとは逆に、音声を先に収録し、それに合わせて映像を作成する手法。アニメや映画で用いられる。
プロダクション
声優やナレーターが所属する事務所。仕事の仲介やマネジメントを行う。
プロンプター
セリフや原稿を表示する装置。ナレーションや司会現場で使用される。
ボイスサンプル
声優の声の特徴を示す録音サンプル。事務所応募やオーディションで提出されることが多い。
ボイステクニック
声を自由に操るための技術全般。発声、抑揚、間などが含まれる。
ボイトレ
ボイストレーニングの略。発声や滑舌、声量、声質などを改善するためのトレーニング。
ポートフォリオ
自分の声の実績をまとめた音声集。仕事獲得の営業資料となる。
ポップノイズ
「パ行」などの破裂音によるノイズ。ポップガードを使って防ぐ。
マイクプリ
マイクの信号を増幅する機材。音質に大きな影響を与えるため収録環境で重視される。
マイクワーク
マイクに対する距離や方向の調整技術。音の入り方をコントロールする。
マスキング
一部の音が他の音にかき消される現象。編集や調整時に考慮される。
ミキサー
音声の調整や編集を行うスタッフ。収録現場では音質やバランスを整える。
モノローグ
一人語り。ナレーションや独白など。
ラステス
「ラストテスト」の略。収録本番前に行う最終確認のテスト収録。
リップノイズ
口の中の粘つきや舌の音による小さなノイズ。収録・編集時に除去される。
リバーブ
残響音を加える効果。声に広がりを持たせるために使用される。
ルームノイズ
収録環境における空調音や電気音などの雑音。宅録時のクオリティに直結する。
ルビ
台本中の難読語などに振られる読み仮名。初見の台本でも正確に読むための補助。
影アナ
「影のアナウンス」の略。舞台やイベントで、観客に向けて行われる案内放送。
完パケ
「完全パッケージ」の略。編集や収録がすべて完了した最終版のこと。
間(ま)
台詞と台詞の間にある“間”。感情や演出に大きな影響を与える。
共鳴
声を体の空間に響かせる技術。声量や音質に大きく影響する。
金魚鉢(きんぎょばち)
音響監督やディレクターが作業する副調整室のこと。スタジオとガラスで仕切られており、外から見ると金魚鉢のように見えることからこの名がついた。
指定演技
演出側から明確な指示がある演技(トーンや間、感情など)。
台本やセリフの長さ・時間を指す言葉。映像や音声とのタイミング調整に使われる。
赤線(あかせん)
アフレコ時、映像が未完成の場合に表示されるガイドライン。セリフの長さやタイミングを示すために使用される。
素読み
感情を込めず、まず台詞を文字通りに読むこと。演技前の台本理解のために行う。
息芝居(いきしばい)
声を出さずに息遣いで感情を表現する演技技法。驚きや安堵などを息で表現する。
台本読み(本読み)
収録前に台詞や演出を確認しながら読む工程。
宅録
自宅で収録すること。オンライン案件やYouTube活動で増加中。
特番
特別番組の略。ナレーションやアニメ収録に臨時で声優が起用される場合も。
白味(しろみ)
映像が未完成の際に挿入される半透明のフィルム。赤線などのガイドを描くための背景として使われる。
鼻濁音
鼻に抜けるような濁音の発音。正確な発音が求められるナレーションやアナウンスで重視される。
立ちマイク
複数人がスタンドマイク前に並んで演技するスタイル。
立ち稽古
収録や本番を想定したリハーサル。声だけでなく動きを含めた演技確認を行う。
A
AIナレーション
AIによって生成された合成音声のナレーション。人間との使い分けが求められる。
B
C
D
E
EQ(イコライザー)
音の帯域を調整するエフェクト。高音や低音のバランスを整えるために使用される。
F
G
H
I
J
K
L
M
N
NG
「ノーグッド」の略。演技やセリフにミスがあり、再収録が必要な状態。
O
OKテイク
問題のない、採用される音声。
P
Q
R
S
SE
「サウンドエフェクト」の略。環境音や効果音など、映像に臨場感を与えるための音。
T
TAC(タイム・アクション・チャート)
映像タイミングを記録した表。アニメアフレコで使われる。
U
V
W
X
Y
Z