宅録レッスンおすすめ5選!宅録のメリットや必要な機材もご紹介!

近年では声優やナレーター、歌い手といった声を使う仕事に挑戦する方が増えています。そのなかで「宅録」と呼ばれる自宅で録音して納品する方法が、短納期での納品や費用負担の軽減など業務効率化のためには効果的です。

この記事では宅録の基本的な知識やメリット、必要な機材について解説します。オススメのレッスンもご紹介するので、宅録に興味のある方はぜひ参考にしてください。

宅録とは

「宅録」とは、自宅で録音を行うことを指します。声優やナレーター、朗読者、歌い手など、声や音楽を扱う人たちの間で広く使われる用語です。

かつては録音作業といえばスタジオで行うのが一般的でしたが、近年は高性能な機材が手に入りやすくなり、自宅でもスタジオに匹敵する音質で収録できる環境を整えられるようになっています。

宅録のメリットとデメリット

宅録による収録作業には、メリットとデメリットがあります。それぞれ解説するので、いい面と悪い面を踏まえて宅録に挑戦するようにしましょう。

宅録のメリット

宅録を行う最大のメリットは、スタジオ予約や移動といった費用や時間を削減できることです。収録のたびにレンタルスペースを使用する場合は、案件が増えていくと費用が増加してしまいます。

自宅に録音機材を揃えると初期費用はかかりますが、継続的に出ていく経費は減らせます。録音や編集に納得がいかない場合は、時間に縛られず何度でもやり直せる点もメリットです。

また、スタジオ予約が不要になっていつでも収録ができるため、柔軟なスケジューリングも可能です。クライアントからも納期の調整ができる方には仕事をお願いしやすくなるので、依頼の増加につながる可能性もあります。

宅録のデメリット

宅録を行うデメリットは、機材や収録に関する知識が必要な点です。初期費用も必要になるため、ある程度まとまった資金を用意しなければなりません。

自宅での作業になるので、生活音や外の騒音にも気をつけながらの録音が求められます。自宅の構造や環境によっては、防音や吸音対策が必要になることも理解しておきましょう。

また、いつでも業務ができる環境になるので、スケジュール管理などのセルフマネジメントが大切になります。一人での作業になることが多いため、フィードバックがもらいにくい点にも対策が必要です。

宅録に必要な機材

宅録に必要な機材を、以下のとおりなのでそれぞれご紹介します。どのような機材が必要か確認して、予算と相談しながら機材を揃えていきましょう。

  • パソコン
  • マイク
  • ヘッドホン
  • オーディオインターフェース
  • 編集ソフト
  • 防音・吸音グッズ

パソコン

宅録を行う場合は、パソコンが必須です。スマートフォンで録音できるアプリなどもありますが、パソコンで作業をした方が効率も品質も高くなります。

メモリが最低8GB以上あるものを購入しておけば、動作が遅くなることも少ないのでオススメです。快適に作業したいなら、16GB以上がおすすめです。自宅だけで作業する場合はデスクトップ型、外出して作業することもある場合はノートパソコン型を購入しておきましょう。

マイク

宅録をおこなう場合は、マイクも必要になります。コンデンサーマイクとダイナミックマイクがありますが、宅録では繊細な声のニュアンスを拾える、コンデンサーマイクが推奨されています。

価格帯はさまざまで50万円以上のものもありますが、まずは3万円以下のものから使うことがオススメです。最近では低価格帯でも品質のいいマイクがあるので、購入負担の少ないものから使用してみましょう。

ヘッドホン

宅録では、音のチェックを正確に行うためにヘッドホンが欠かせません。一般的な音楽用ヘッドホンでも使えますが、できれば「モニターヘッドホン」と呼ばれる、録音や編集に特化したモデルを選ぶのがおすすめです。

モニターヘッドホンは、低音や高音を誇張せず、フラットな音で再生してくれるため、録音した音声の細かいノイズや声のクセを確認しやすくなります。特にナレーションや歌の録音では、モニターヘッドホンを使うことで作品の完成度が大きく向上します。

価格帯は1万円前後から入手可能で、長時間の作業に耐えられる装着感や軽さも選ぶポイントです。まずは入門モデルから始め、必要に応じて上位機種にステップアップすると良いでしょう。

オーディオインターフェース

オーディオインターフェースは、収録した音をパソコンで扱えるデジタル音声に変換する機械です。作成したデジタル音を、スピーカーやヘッドフォンで再生する役割も担っています。

オーディオインターフェースには、音質をクリアにしたりノイズを抑えたりといった機能も備えています。高品質な音で録音できるようになるので、ぜひ用意しておきましょう。

編集ソフト

DAW(Digital Audio Workstation)ソフトなどの編集ソフトは、音楽を作ったり編集したりできるツールです。編集ソフトがあれば音楽を作るところから仕上げまで、パソコン一台でできるようになります。

ソフトを活用すればノイズ除去や音量調整もできるため、作品のクオリティーも上げられます。

防音・吸音グッズ

自宅での録音では生活音が入りやすいため、防音・吸音対策が必要になります。簡易的な対策であれば、防音カーテンなどを用意することで雑音を減らすことが可能です。

しっかりと対策をしたい場合は、簡易防音ブースや吸音材を使用してみましょう。

宅録レッスンおすすめ5選

宅録を学べるオススメのレッスンを、ご紹介します。それぞれ特徴や強みがあるので、自分にあったスクールを選択しましょう。

Voice Camp

Voice Camp」はマンツーマン指導を行っている、完全オンラインのスクールです。上級編ではボイスサンプルの作り方を学べるので、プロの講師から宅録に関するスキルを指導してもらえます。

料金も安く設定されていて、月4回のコースは22,000円(税込)から受講できます。2025年9月現在はキャンペーンが開催されていて、初月は半額の11,000円(税込)で利用可能です。

無料体験レッスンも用意されているので、本格的に学び始める前にスクールの雰囲気を知りたい方にもオススメです。基本的な発声方法から応用的な感情表現のレッスンも用意されているので、声に関する幅広いスキルが学べる点も魅力になります。

HopeVoice

HopeVoice」は、生徒全員が一定レベル以上の高品質の音をお届けすることが目標のスクールです。宅録環境づくりやノイズを聞き取るスキルなど、宅録を行う上で必要不可欠な技術も学べます。

講師も全員が宅録の実務経験を積んでいるため、実体験をもとに生徒に寄り添った指導が魅力です。講座受講中から案件獲得する生徒も多数いるので、宅録の仕事を早く始めたい方はレッスンの利用を検討してみましょう。

PIANITY MUSIC SCHOOL

PIANITY MUSIC SCHOOL」は、ゼロから丁寧に教えてくれる初心者のための宅録教室です。宅録を知らないと難しそうと感じる方も多いですが、基本的なところから順番に教えてくれます。

オリエンテーションを兼ねた無料体験レッスン(30分)も用意されているので、宅録に興味のある方はチャレンジしてみてください。

アドろく

アドろく」は、宅録ナレーターの専門講座で必要な機材やスキルも学べるスクールです。講座を受講する前に代表からの説明があるので、レッスン内容や教材について質問が可能で不安な部分も解消してくれます。

3ヶ月に1回は事務所への所属オーディションも行われているので、はやく案件を獲得したい方にもオススメです。講師陣もバラエティ豊かな人材が揃っているので、自分に合っている方のレッスンを受講してみましょう。

JBG音楽院

JBG音楽院」は、音大レベルの理論と本場レベルの実践スキルを学べる宅録スクールです。確実にマスターできるカリキュラムと柔軟な受講形式で、学生や社会人でもスキルアップしやすい環境になっています。

少人数クラスのレッスンや完全マンツーマンのレッスンなども用意されていて、生徒それぞれの課題を解決しやすい環境が魅力です。授業を録画できるので、何回でもレッスンを見直せる点もメリットになります。

まとめ|自宅で学べる宅録レッスンを活用して声を仕事に

この記事では宅録の基本的な知識やメリット、必要な機材について解説しました。宅録は初期費用や環境づくりといったハードルはあるものの、時間の自由度が高く長期的な費用を抑えられるのでメリットの大きい方法です。

必要な機材や環境を整え正しいスキルを身につければ、自宅にいながらスタジオと同レベルの収録が可能になります。ご紹介したレッスンを活用すれば、効率よく学びながら宅録のスキルを身につけられます。

自分にあったスタイルで宅録を取り入れ、声の仕事をより自由にそして大きく成長させていきましょう。