声優を学べる場所には、認可を受けた専門学校、民間の声優スクール、声優プロダクションが運営・提携する養成所などがあります。
一般的に使われる「声優専門学校」は法律上の正式な学校区分ではなく、声優について専門的に学べる教育機関を広く指す言葉です。そのため、学校によって卒業時に得られる資格や奨学金制度、入学条件、プロダクションへの所属方法が異なります。
この記事では、専門学校・スクール・養成所の違いを整理したうえで、声優を学べる学校の選び方や入試内容を解説します。
声優専門学校とは?専門学校・スクール・養成所の違い

「声優専門学校」は、声優に必要な発声・滑舌・演技・アフレコなどを専門的に学べる教育機関を指す一般的な呼び方です。ただし、すべてが法律上の「専門学校」に該当するわけではありません。
法律上の専門学校は、都道府県などの認可を受けた専修学校の専門課程です。職業に必要な知識や技術を身につける高等教育機関として位置づけられています。文部科学省
一方、「スクール」「学院」などの名称は、認可専門学校だけでなく、企業が運営する民間教育施設でも使用できます。名称だけで判断せず、認可の有無や卒業時に得られる資格、利用できる支援制度を確認することが大切です。
| 種類 | 主な位置づけ | 学歴・称号 | 主な特徴 |
| 専門学校 | 認可を受けた専修学校の専門課程 | 対象課程では専門士などを取得可能 | 全日制・2年制が中心。学生割引や公的支援制度を利用できる場合がある |
| 民間スクール | 企業などが運営する教育サービス | 原則として専門士などの称号は得られない | 年齢や経歴を問わず入学しやすく、カリキュラムや受講期間が多様 |
| 声優養成所 | 声優プロダクションや関連会社が運営 | 原則として学歴にはならない | プロダクション所属を目的とした実践的なレッスンが中心 |
※「専門士」は、すべての専門学校を卒業すれば取得できるわけではありません。修業年限2年以上、所定の授業時間数などの要件を満たし、文部科学大臣が認めた課程が対象です。文部科学省
声優専門学校の受験前に確認するポイント

日本には、数多くの声優専門学校が存在します。学校によって強みや特色が異なるので、進路を決定する前に確認しておくことが重要です。
受験前に確認しておくポイントは以下のとおりなので、それぞれ確認しておきましょう。
- 授業内容
- 活躍している卒業生
- 卒業後の進路
- 学費
授業内容
授業内容やカリキュラムは、専門学校によって内容が異なるので事前に確認が必要です。
発声練習や滑舌練習、演技指導などの基本的な授業は、ほとんどの専門学校で行われています。ほかにもラジオ収録やフリートーク、アナウンスやヴォーカルトレーニングなどの、専門的な授業を取り入れている学校もあります。
自分の目指す声優像をあらかじめイメージして、理想を実現できる専門学校を選択することがオススメです。
活躍している卒業生
専門学校のホームページには、活躍している卒業生を掲載していることが多いです。声優として活躍している卒業生を多く輩出している学校は、スキルや演技力を伸ばす環境が整っていると予想できます。
2年間という貴重な時間を使って専門学校に通うため、事前のリサーチを徹底してから進路を決定しましょう。
卒業後の進路
卒業後の進路はプロダクションに所属して声優の道を進む方から、フリーターとして声優養成所に通う方までさまざまです。過去の卒業生はどのような進路を選んだのかを確認しておくと、卒業後の自分をイメージしやすくなります。
ホームページなどで卒業生の進路について数字で記載されていることも多いので、活躍している卒業生と合わせて確認しておきましょう。
また、声優専門学校ではプロダクション所属率を比較することも多いのですが、計算方法は学校によって異なります。声優養成所への入所もプロダクション所属に含んでいる学校もあるので、細かい部分までチェックすることがオススメです。
学費
専門学校への進路を決定するときは、学費も重要なポイントになってきます。授業のコマ数が多いことから高額になる学校が多く、独自調査したところ2年間で250万円〜300万円程度が平均的な相場となっています。(声優専門学校の学費は、学校や学科、修業年限によって異なります。授業料だけでなく、入学金・施設費・教材費・実習費・卒業公演費などが別途必要になる場合もあります。)
ホームページには記載されていないこともあるので学校へ資料請求などを行って、正確な数字を確認しておくようにしましょう。また、学費だけでなく通学費用や住居にかかる費用など、トータルの金額で判断することが大切になります。
確認したポイントをもとに候補を絞る際は、おすすめの声優専門学校ランキングも参考になります。
声優専門学校・スクールの主な入試内容

声優専門学校やスクールの入試・選考方法は、学校の種類によって異なります。
認可専門学校では、総合型選抜(AO入試)・推薦入試・一般入試などが設けられていることが一般的です。一方、民間スクールでは、書類審査や面接、実技審査などによって入学者を選考する場合があります。
書類審査
入学願書や志望動機、自己PRなどを提出します。志望動機では、「なぜ声優を目指しているのか」「入学後に何を学びたいのか」「将来どのような仕事をしたいのか」を具体的に伝えることが大切です。
面接
面接では、声優を目指す理由や学校を選んだ理由、卒業後の進路などを質問されることがあります。現時点の演技力だけでなく、学ぶ意欲や継続して通えるかどうかを確認される場合もあります。自分の考えを整理し、落ち着いて話せるように準備しておきましょう。
実技・オーディション
学校によっては、朗読・セリフ・ナレーション・歌唱・自己PRなどの実技審査が行われます。課題が事前に公開されている場合は、文章の意味や登場人物の感情を理解したうえで練習しましょう。未経験者の場合、完成された演技だけでなく、声の特徴や表現への取り組み方などを見られることもあります。
筆記試験・作文
一般入試では、国語などの筆記試験や作文が実施される場合があります。作文のテーマとしては、声優を目指す理由、将来の目標、入学後に学びたいことなどが考えられます。文字数に合わせて結論と理由を整理する練習をしておきましょう。
入試前に募集要項を確認する
同じ「声優専門学校」でも、認可専門学校と民間スクールでは入学条件や選考方法が異なります。受験前に、以下の項目を公式サイトや募集要項で確認しましょう。
- 出願資格・年齢条件
- 選考方法
- 出願期間
- 受験料
- 実技審査の課題
- 合格後に必要な学費
- 専門士などの称号取得の可否
- 奨学金・修学支援制度の対象か
学校説明会やオープンキャンパスに参加し、授業内容や卒業後の進路について直接確認することも重要です。
声優専門学校以外にも選択肢はある

声優になるためには、専門学校以外の選択肢もあります。専門学校の進学が難しい場合や他の選択肢を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
オンラインスクールの活用
最近では自宅から声優のスキルを学べるオンラインスクールが、数多く提供されています。ネット環境さえあればどこからでも受講できて、勉強や仕事と両立できるので人気を集めています。
学費も専門学校より安いことが多く、声優業のレッスンや仕事が向いているかを確認したい方にもオススメです。
声優養成所や演劇系の大学に入る
専門学校以外の進路として、声優養成所や演劇系の大学に進学する方もいます。声優養成所では、入所オーディションに合格したあと、レッスンや進級審査、所属オーディションを経て声優プロダクションへの所属を目指します。入所しただけで仕事やプロダクション所属が保証されるわけではありません。
演劇系の大学では大卒の学歴を取得することも可能なので、卒業後に幅広い選択肢を持ちたい方から人気です。
劇団に入団する
劇団に入団すると、稽古や舞台公演を通じて、演技力・身体表現・共演者との掛け合いなどを実践的に学べます。舞台で培った表現力が、声優の演技に役立つ可能性もあります。
ただし、劇団に入れば必ず収入を得られるわけではありません。出演料が支払われる劇団がある一方で、研究生として入所金・レッスン費・団費を支払う場合や、チケット販売の負担が発生する場合もあります。入団前に、出演料、団費、チケットノルマ、交通費、外部活動の可否を確認しましょう。
オンライン声優スクールなら「Voice Camp」

専門学校よりも手軽にはじめられるボイトレスクール「Voice Camp」は、声優レッスンを体験したい方にオススメです。無料レッスンも実施していて、30分のお試しレッスンを気軽に受けられます。
レッスンはオンラインで受けられるため、スケジュールの調整などもしやすいです。すべてのコースでマンツーマンレッスンを実施しているため、周囲に気を使わず声優のスキルを学べる点もメリットになります。
都度、キャンペーンが開催されており、現在は一部のコースが初月半額で受講できます。月4回月額22,000円(税込)のレッスンであれば、月額11,000円(税込)で受けられます。プロの声優レッスンをお得に受けられるので、専門学校に進学を検討している方も事前に受講してみましょう。
まとめ|専門学校・スクール・養成所の違いを理解して選ぼう

この記事では、声優専門学校の特徴や選ぶ際のポイント、オススメの専門学校をご紹介しました。声優を目指す進路は一つではなく専門学校やオンラインスクール、養成所などさまざまな選択肢があります。
自分がどんな声優になりたいかを事前にイメージして、最適な進路を選択していきましょう。まだ理想とする声優像が決めきれていない方は、「Voice Camp(ボイスキャンプ)」からはじめることもオススメです。


